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『東方戦場』回想1

『日本人は中国人嫌いですか?』
こんな質問をされた事があります。

思い返せばかれこれ3年前の出来事。

テレビニュースを見聞きするだけだと
正直確かにそう感じる瞬間もあるけど
中国人というだけで毛嫌いした事ない。

それは国家同士の事だし
個人間のそれとまた違う
そんな風に考えてました。

みんなそれぞれだと思うけど
僕は嫌いじゃないと伝えると
目の前の成年は笑顔になって
矢継ぎ早に質問を繰り返した。

兄弟はいるのか?
日本はどんな国か?
好きな女はいるのか?
最近買った物はあるか?
ドラマのギャラは幾らか?笑

彼も妹がいるとか俳優として活躍したいとか
最近買った日本製のデジカメが今大切だとか
この大役はオーディションで勝ち取ったとか
日本の女性が好きだから紹介して欲しいとか…

筆談がメインで拙い中国後と英語を交え
現場でもホテルでも彼と沢山話しました。

そんな彼の話を聞いていても色々と感じたし
真珠湾のアリゾナ記念館に行った時もですが
同じ出来事でもそれぞれの国の視点によって
感じ方や受け止め方は様々だなと思いました。

でも万国共通して言えるのが多くの人が
戦争によって人生を左右されるという事。

やりたい事が出来ないまま
亡くなっていった若者もだし
その死を悲しむ人達もそう。

戦争がもたらす悲しみは勝敗は問わない
そんな悲惨な戦争を再び起こさない為に
今の自分達に出来る事は色々とあるけど
まずは自分の考えを持つ事が大切かなと。

僕の仕事はこうして一つの作品を通して
見た人達に考えるきっかけにして貰える
そんな可能性を秘めているのが魅力です。

日本人が出演する中国ドラマと言えば
抗日ドラマの印象が強いと思いますが
CCTV『東方戦場』は一線を画します。

中国と日本だけではなく欧米諸国の情勢を交え
太平洋戦争を壮大なスケールで描く歴史ドラマ。

中国中央電視台制作の長編ドラマで
日本で言う所のNHK大河ドラマです。

自分達は実際に憎みあってないし
実際には戦争だって知らないけど
多くの人に事実を知って貰いたい
良い作品に良いシーンにしたいと。

そう熱く語り合った彼とは
今も連絡を取り合ってます。

ふとした時にメールくれるんです。

親友よ。
元気にしていますか?
誰か女の子を紹介して下さい。

え…
祝君…
えっと…
好きだよ。笑

祝君が演じる王近山と
僕が演じる服部直臣の
一騎討ちは見応えあり!!

実際に死と隣り合わせだった作品。

是非ご覧下さい。

2017.1/24 野口大輔